ワラーチとは?
みなさん「ワラーチ」って知っていますか?
見た目はシンプルなサンダルですが、もともとはメキシコの先住民族・タラウマラ族が長距離を走るために使っていた“走るためのサンダル”です。
僕自身も最初は「サンダルで走るなんて本当に大丈夫?」と半信半疑でした。
ところが実際にワラーチを手作りし、少しずつ距離を伸ばしていくうちに、
気付けば合計500km以上走破していました
さらに先日の「しまだ大井川マラソン」では、ワラーチでのフルマラソン完走で感想も達成!
この記事では、そんな僕の実体験をもとに
「ワラーチのメリット・デメリット」をリアルに紹介します。
ワラーチの基本構造と仕組み

ワラーチは、「ソール」と「紐」だけでできた非常にシンプルな履き物です。
一般的なランニングシューズのようなクッションやサポート機能はありません。
そのため、足本来の動き・感覚を取り戻すことができるのが最大の特徴です。
僕が使っているタイプは、ソールが7mm厚のビブラム製。
軽くて耐久性も高く、ロードランにもトレイルにも使えます。
紐をしっかり結べば、足にしっかりフィットして走行中にズレることもありません。
ワラーチで走るメリット5選
① 足裏感覚が鋭くなり、フォームが整う
ワラーチで走ると、地面をダイレクトに感じるため自然にフォアフット(前足部着地)になります。というか、かかと接地は衝撃が強すぎてできません笑
最初は衝撃にびっくりしましたが、慣れてくると「地面と一体になる」感覚が身につき、
脚のブレが減り、走りが安定していきました。
② ふくらはぎやアーチの筋力が鍛えられる
シューズのクッションに頼らず走ることで、普段とは違う筋肉に刺激が入ります。
特に、ふくらはぎと足裏はかなり鍛えられた実感があります。
僕の場合、履き始めたばかりの頃は数kmで足裏が筋肉痛になりましたが、1週間程で改善しました。
③ 蒸れにくく、夏場も快適
通気性が抜群なので、真夏でも蒸れやニオイが気になりません。
汗でぐっしょりになるランシューから開放され、
「風を感じながら走る気持ちよさ」は想像以上でした。
④ とにかく軽い!持ち運びにも便利
片足わずか100g以下。旅行先に持っていったり、出張先でのランにも最適です。
実際に僕も、旅ランのお供としてワラーチを活用しています。
⑤ 愛着が湧く(オーダーメイドや手作りも楽しい)
自分の足型に合わせて作るので、履き心地は抜群。
デザインも紐の色を変えるだけで個性が出せます。
「自分の足に合ったギアを使う」という満足感が、モチベーションにも繋がります。
ワラーチのデメリット(注意点)
① 最初は足裏やふくらはぎが痛い
シューズに慣れている人が急に走ると、地面の衝撃をモロに受けます。
最初は1〜2kmのウォーキングやジョグから慣らしていくのが◎。
僕も最初の1週間は、ふくらはぎの筋肉痛に悩まされました笑
② 寒さ・雨に弱い
秋〜冬は足先が冷たくなりやすく、雨の日は滑りやすいです。
年中ワラーチで走る強者もいますが、僕は脚が冷えるとすぐに腹痛になるので、今のところは「夏専用シューズ」にしようかなと考えています。
③ スピード練習やレースには不向きな場合も
クッションがないため、スピードを出すと筋肉や腱に負担がかかることも。
僕はジョグ・LSD(ロングスローディスタンス)中心に使うようにしています。
実際に500km以上走って感じた「変化」
ワラーチで走るようになってから、
・ふくらはぎが鍛えられて、筋肉が引き締まった
・ランニング時の着地音(足音)が静かになった
・膝や腰の痛みが減った
など、良い変化を多く感じました。
そして何より、「走るのが楽しい」と思える時間が増えたのが一番の収穫です。
フルマラソンもワラーチで完走しましたが、
「自分の足で走り切った!」という達成感は忘れられません(途中、かなり歩いてしまいましたが)。
ワラーチでのフルマラソン完走については、こちらの記事を
👉️しまだ大井川マラソン2025完走レポート|初ワラーチ挑戦で見えた“今の実力”
ワラーチを始めたい人へのアドバイス
- まずはウォーキングからスタート
- 次に短いジョグ(1〜3km)で慣れる
- 筋肉痛になることが減ってきたら、徐々に距離を延ばす
- ラン後のストレッチを念入りに
これを守ればケガのリスクも最小限に抑えられます。
慣れてくると、もう普通のシューズには戻れないかもしれません。
ワラーチは「走る感覚を取り戻す」最高のツール

ワラーチには確かにデメリットもありますが、
それ以上に「足本来の強さ」「走る楽しさ」を教えてくれる存在です。
僕自身、ワラーチで走るようになってから
「自分の身体と対話しながら走る」感覚を取り戻せた気がします。
これからも、ワラーチで季節の風を感じながら、走り続けていきたいと思います。
ワラーチランの記事は、こちら
👉三島→熱海ワラーチ山越えラン|最大高低差400mの峠道を走り抜けた一日【観光×トレーニング】
👉🏃♂️山梨市巨峰の丘マラソン完走レポート|激坂とぶどうと信玄餅の1日【2025年】

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